※エロ注意



ナツが必死になって舌を絡めてくる。何回してもキスが慣れないらしく、上達しないようで、縦横無尽に咥内を動き回るだけだった。下手くそ、と心の中で吐き捨て自分の舌で動き回っている舌を捕らえる。ナツの短めの舌はオレに捕らえられた途端引っ込み、奥に行こうとするがオレが許さない。そのまま舌脇を舐め上げてやると、派手にビクビクと肩が跳ねる。そのまま吸い付いて、唾液を流し込んでやると、苦しそうにうめきオレのインナーをぎゅっと握ってくる。飲み込めないのが口の端から一筋溢れて、それを親指で拭ってやった。ナツは更にオレの舌を求めてくる。下手くそなのに煽るのは上手い。
後頭部にやっていた手をナツの胸に這わす。羽織っているだけの黒く金縁の突いた上着は薄い生地で、胸を押してやると乳首の位置がすぐに分かってしまう。エロい格好。服の上から親指の腹で乳頭を押してやると、ピクンと反応を示す。相変わらず乳首が弱い。何度か繰り返した後に留め具を外して、肌を露わにする。
肌が焼けにくいのか白く、薄い傷跡ぐらいしかない。肌がきめ細かで、触ると吸い付いてくる。優しく触れてやると、ナツが小さく呻いた。

「んっ…」

くすぐったいのだろうか。身を捩ってオレの腕に抱きついてくる。目をぎゅっと瞑っているナツの鼻先に優しくキスを落としてやると、瞑っていた目をゆっくりとあけ、大きい眼でオレを見てくる。いつもは強い光を宿している黒曜石は、欲望に濡れてオレを見ている。今は瞳にオレしか映していない。ある一種の優越感に浸ったオレは、顔中にキスを落とし、そのままナツの小さい乳首に手をやって、腹で押したり、人差し指と中指で挟んだりする。顔中のキスに飽き、どんどん下へ降りていく。顎先、首、鎖骨、肩。すべてが愛おしい。そんなことを一度たりとも口に出した事がないが、ナツのことは愛おしく思う。
ナツと付き合ってから一度たりとも好きと言ったことが無い。ナツは好き、と良く口にするがオレはそういった言葉を口にするのが面映ゆく、ナツに言ったことがない。
それでもナツはオレが好きで、その好き、というのがまた愛らしい。満面の笑みを浮かべて、好きと。いつもああ、と返事をするだけのオレはこうして態度に出してやる。
お前が愛しいと。本当は愛らしくて仕方が無いと。
もう片方の乳首が眼前に現れる。それに唇を寄せ、小さく舐めてやると、活き魚のように背中が跳ね上がる。そのまま乳頭を口に含み、歯で軽くひっかいてやると自然と声が出た。

「あっ、っ、あっ、やっ、」

オレの髪の毛をつかみ止めよう試みるものの、抵抗など蚊の力ほどで全く力が入っていない。抵抗などあって無いようなものだった。
手と口で両乳首を弄ってやると、ナツの腰がもじもじと動き出す。小さいながらも主張をしている乳首はツン、と立ち上がりもっと、触って欲しいとねだっているかの様だったが、あまりにも触りすぎると痛がるので愛撫をそこそこにし、苦しそうにしている下半身に意識を持っていく。ナツのズボンは軽く主張をしており、既に固くなっているそこを頂きにして皺が寄っている。固くなっているのが一目で分かり、上からやんわり触ってやると、盛大に反応が返ってくる。

「あっ、さわっ…!んっぅ…、!」

ベルトを取り、ズボンを下着ごとずるずると尻まで下ろしてやると勢いよくナツの自身が飛び出す。既にカウパーで濡れている先がいやらしく光って濡れている。それに誘われるかのように手を添えて擦ってやると、ナツは目を見開いて声を荒げた。

「ひ、ゃっ!あ、っ、あっ、らくさ、すっ」

上下に擦る度に透明なカウパーがオレの掌を汚す。ぬるぬると滑りが良くなり、ナツの息が徐々に上がっていく。
追い打ちをかけるように、オレはナツの自身を口に含んだ。性器独特の臭いが鼻につくが、気にせず咥内で弄ぶ。先を吸ったり、裏筋を舐めたり。ナツは驚く暇も無く快感に飲み込まれてしまったようで、オレの頭を押さえながら腰を動かす。
ナツのはオレの手に収まるぐらいなので、口に含むと半分以上が飲み込まれる形になっている。

「あっ、あっ、やだ、っ、ラクサス、離せっ、あっ、んっ、やぁっ、あっ!」

舌で鈴口を刺激すると上顎をナツの自身が突気上げてくる。さすがに嘔吐くのはダサいので、ナツの身体を反転させてオレの上に乗っかる形にさせる。性器は口に含んだままなので、ナツが必然と四つん這いになる形だった。
いったん口から離す。ナツの陰毛が口の中に入っていた。ぺっとシーツに唾を吐く。
ナツがコチラに頭をやって、次の行動をおそるおそる見ている。別に無理強いはさせるつもりはなかったが、ナツの場合は恐らくなんだかんだ言いつつ従うに一票だった。

「オレの、舐めろよ。おら、ケツ向けろ」

ペチン、と軽く叩いてやる。邪魔そうなズボンを下着ごと全部脱がせると、上着とマフラーだけを身にまとっている。なんだかやけに扇情的だった。
ナツはおたおたと、オレの下半身に近づき、慣れない手つきでズボンを脱がし、下着をケツまで下げる。ぶるん、とナツの性器とは全く違う大きさの、オレの自身が出てくる。さすがの大きさにびっくりしたのか一度たじろいだが、すぐに竿を両手で持って鈴口に舌を這わした。ぐ、と一度喉がなるが、そのまま口の中に含まれていくと生暖かい粘膜が纏わり付く。
普段からナツにフェラをさせてはいないし、自分もしないがたまにはいいと思いさせて見たが思いの他、良かった。たどたどしい姿が何とも嗜虐心を煽られる。
が、それもまた一興だったがオレはオレで準備をしなければならない。
サイドボードに用意してあったローションを取り、蓋を外してナツの尻全体に掛けてやる。
ローションが冷たかったのか、一度背を反らしたがそれだけだった。そのまま口淫は続く。
掛けたローションでナツの尻を揉んだり穴を割り開いたりと好き勝手し、存分に嬲った後、いよいよ穴に指を挿入した。まずは一本。

「ふぅ、んううっ!んっ、あぅ、あ、らくさす、やだっ、やめっ、あっ、あっ!あんぅっ…!」
「慣らねぇと、はいんねぇぞ。ただでさえ、中きついんだからよォ…」

一度口からオレの自身を外し抗議の声を上げるが、オレは聞く耳などもちろん持たずそのままナツの中に指を埋め込んでいく。ナツの中は熱くなっており、内壁を擦ってやると先ほどの抗議の声はどこへやら、嬌声が漏れる。甲高い女みたいな声。昔でこそ女を抱いていたが、今はコイツしか抱いていない。そのぐらいオレが溺れている。ナツに、だ。

「やああっ!そこ、こすっちゃ、や、でっ、やだぁっ…!らくさす、らくさすっ、やぁっ、あっ、あ、あっ…!」

前立腺の裏側を激しく擦り上げるとナツは完全にオレのから口を離し、手コキは緩やかにするものの、フェラなど出来ない状態になってしまった。ココがとても弱いことを知っているオレは更に追い上げようと思ったが、ここではた、と思いついた。
せっかくだ。今日はとびきり優しくしてやろう。年の初めの性行為。たまにはそういう嗜好も悪くない。
にやりと口だけで笑い、オレはナツの腰を両手で支えてぐるりとコチラに顔を持ってきてやる。
ナツはすっかり快楽にはまってしまい、普段つり上がっている眉毛をすっかり下げてしまっている。
ちゅっちゅ、と瞼にキスをして、ナツを支えていた片手を離して、自身を持ちナツの穴にあてがい、ゆっくりと埋め込んでいく。充分に解したおかげで、難なく性器が飲み込んでいく。ナツはオレの上で背を丸めながらその入っていく感覚に耐えている。下からだと、より深く入ってしまうので、それがナツは怖いのだろうか。インナーをつかんで根元まで入るのを我慢していた。

「はっ、あ、あっ、なか、すご、いっぱ」
「根元まで、ちゃんと食えたじゃねェか、え?」

入り口をなぞると、びくんと反応する。そのまま下から腰を突き上げて何度かナツの中を突き上げてやる。
ナツはケツだけをふって、上半身はオレに密着させてくる。あまりしない体位に戸惑っているようだった。普段から突かれない場所を突かれて、どうしていいか分からなくなっているようで、戸惑いと、しかし歓喜はしているようだった。

「あっ、んっ、あっ、あ、あ…っ、やっ、らくさ、なん…かっ、!へっ、…変っ、なか、いっぱいで、くるしっ…っ!」

オレのでけぇし、そういうもんだろとぼんやり思いつつ密着させているナツを引き寄せて耳を甘噛みしてやる。すると、中が余計に締まり、ビクビクと背をしならせた。

「ナツ…」
「やっ、あぅ、あっ、あっ、耳っ」
「好き、だ、」
「っ!」
「愛して、る…すげぇ、かわいい」
「あっ、やだぁっ…!らくさす、やだ、それ、やだぁっ、!」
「何でだ…?こういうことすんの、ナツだけ
なんだぜ…?おら、いいん、だろ、っ」

突き上げを激しい物にするとナツはその度に快感を拾い上げるらしくビクビクと身体を振るわせて喘ぐ。耳元で囁く度に中が締まり、オレの自身に甘く絡んでくる。言われ慣れてないので、嬉しいのかも知れない。

「やっあっ!、らくさ、らくさすっ、おれっ、も、出る、出るからぁっ…!らくさすっ、らくさ、オレっ、好きっ、らくさすのこと、好きっ…!!」
「っ…!」

ここにきてコイツは本当に。どうしようもないぐらいの愛しさがこみ上げてきて、めちゃくちゃに奥を突き上げてやる。
馬鹿みたいに腰を振って、オレ自体も余裕が既に無くなっていた。
ナツに優しくしてやりたいのに、最後はどうしてもこうなってしまうのは恐らく自分の本心が征服欲に駆られているからかも知れない。

「っ…出るッ…!!」
「んんぅううんっ…!!!!」

ナツに口づけをし、前を数回扱いてやるとあっけなく達し、その締め付けによってオレも最奥に精液をはき出した。
幾度かに分けて出し終えると、ずるりと引き抜いてやる。部屋に荒い息づかいと、出したばかりの精液の生臭さだけが部屋にこもった。


* * * * *

「言葉攻め、好きなのかよ」
「ち、ちがっ!ちげぇ!!」

ベッドで俯せで枕を抱えているナツに、オレは平然と伝えるとナツは顔を真っ赤にして怒り出した。
言葉で責められるほど、マゾという訳ではなさそうだがどう考えてもナツはマゾだと思う。痛めつけられるのが平気、というか、それを覚えたら気持ち良いになりそうというか。
調教し甲斐がありそうではある。

「じゃぁなんで、あんなに締め」
「うるせぇよ!でりかしーがねぇぞ!」
「…てめぇデリカシーなんて言葉使うんだな」

わしわしとナツの頭をかき混ぜてナツの機嫌を宥めてやる。ふくれっ面のナツは機嫌は治まってないらしく、顔をぷいっと背けて枕をぎゅっと掻き込んだ。
耳が心なしか赤くなっている。

「だっ、だって、」
「だって?」
「ら、くさすが、あんな、好きとか、愛してるとか、言うからっ、いけね、っ…!」

コイツは、多分馬鹿だ。最上級の馬鹿だ。自分まで恥ずかしくなってしまったオレはナツを抱き寄せて、ぎゅっと抱きしめてやる。愛すべき馬鹿を手に出来たオレは、耳元で最大限に優しく囁いてやる。

「ナツ、」
「んだよっ…」

新年の言葉と共に、愛の言葉を贈ってやるとナツは余計に顔を赤くさせただけだった。
今年はお前と、いい年になりますように。


世界は君で作られている


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