「とりっくおあ、とりーと??」
「…なんで疑問符なんだ」
「ミラがな、これをラクサスに言えば良いって、カンペ貰った」
「…貰うんじゃねぇよ。菓子は持ってねぇ」
「えー、さっき配ってただろ。ほんとにねぇの?」
「ねェよ。何故かフリードに強請られて渡したのが最後だ」
「ちぇっ、残念」
「あー、…悪戯するんじゃねぇのか」
「ラクサス相手だろ?返り討ちにされっし」
「へぇ」
「何だよ。違うのかよ」
「違わねェな。てめェにしては賢い選択だ」
「うっせー」
「褒めてやってんのに」
「褒めてねぇだろ。他に誰か持ってる奴しらね?」
「知らねぇし、興味ねぇ」
「つれねぇの」
「…ナツ」
「なんだよ」
「他の奴のとこに行くぐれェなら、悪戯されてやってもいい」
「えっ」
「ただし、覚悟しておけよ。とびきり、優しくしてやっから」
「…えっ?」
「文句あんのか」
「…シたいってこと?」
「違うのか」
「…違う、…けど、ラクサスが、…シてぇ、なら、…する」
「交渉成立だな」



返り討ちは優しくして