「毎年思うんだけど」
「んだよ」
「すげー量だよな。それ。全部食うのか?」
「食べるわけねェだろ。ギルドの女共にやる」
「もったいねーの。なら受け取んなよ」
「向こうが勝手に渡してくんだぞ。こっちはいらねェって断ってる」
「ふーん」
「なんだ、ナツ。妬いてんのか」
「ちげぇっ!…ただ」
「ただ?」
「渡した相手は、ラクサスの事好きなんだろうなぁって、思って」
「だから?」
「だから、っ、その、」
「やっぱり妬いてんじゃねェか」
「そんなんじゃねぇ!」
「心配してんのか」
「心配、じゃねぇけど、…だああっ!そーだよ!妬いてんだよ!!悪ぃか!」
「いや」
「違うのかよ」
「素直なのが気持ち悪ぃ」
「うっせーっ!こっちは、言ったのにっなんだよラクサスなんてもうしらねぇ!」
「まー待てよナツ」
「んだよ、腕離せっ」
「ほら、」
「え、?」
「やる」
「これ、貰ったやつ?」
「違う。オレが…、買った」
「へっ?」
「お前に、やるっつってんだよ。二度も言わせんな」
「えっと、オレに、くれんの?」
「悪いか。いらねェなら、返してもらうが」
「いっ、やだ!」
「なら受けとっとけ、クソガキ」
「っ…!ありがとーなっラクサス!」
「…ッ」
「あっ、と、オレ用意してねぇ、けど」
「…なら、お返しは三倍にして返して貰おうか。リクエストしてやる」
「そんなのでいいのか?」
「充分すぎるぐらいだな。一ヶ月後、楽しみにしてる」
「???」
チョコレートより、お前が欲しい