※性器がモロ表現なので注意
そんなわけで新年をナツさんと一緒に向かえることになったオレは、オレの家にナツさんを呼ぶことになった。
ナツさんは遠路はるばる、わざわざ苦手とする列車で来てくれた。駅まで迎えに行った時には顔が真っ青で大丈夫、大丈夫、と口走ってはいたが顔は全く大丈夫ではなく暫く休憩してから家に向かった。ナツさんはすまなさそうな顔で、ごめんな、って謝ってきたけど自分も列車にものすごい弱いし、気持ちはよく分かるから気にしないでいいよ、落ち着いたらでいいからと慰めると、ナツさんは弱々しい笑顔を向けてきた。ああ、こういう所が凄くかわいらしいな、って心がときめいてオレはナツさんの背中を更にさすった。
暫くして落ち着いたナツさんとオレは、一緒に自分の家に向かった。そういえば、ギルドで年を越さなくていいのか、と聞くと抜けてきた、と言った。オレに、会うためにわざわざ抜けてきたんだ。感動して、抱きしめそうになったけどまだ場所が場所なのでぐっと我慢する。
これから二日間は一緒にいられるのだと思うと、理性はまだ働いてくれた。家に帰ったら多分速攻でぶち切れるけど。
「今日の夜、何食う?」
「あー」
そういう事を全く考えていなかった。とりあえず家に帰って、ナツさんを抱いて、それから考えようと思っていたのでよくよく考えればナツさんの質問は至極全うであり、最低なのはオレだった。仕方が無い。好きな人を目の前にするとすぐこれだからだ。どうしようもない。
ナツさんと会うのは久しぶりだった。今日に至るまで何度かあってはいたものの、お互い別のギルドということもありなかなか予定が合わず会えない日々が続いた。さすがのオレも我慢が出来なくなり、通信用ラクリマを使ってナツさんと幾度か連絡をとりあって、漸く今日約束を取り付ける事ができた。しかもお泊まり。年明け早々最高。
「なー、スティング聞いてるか?」
「あ、ごめん」
「家まだ?」
「あとちょっとで着くから」
その後はナツさんと他愛のない会話で盛り上がった。お互いの猫は今どうしてるとか、ローグはいつもうるさいとか、氷の造形魔導士がいつも脱いでるとか。どうでもいい話をしながら、ナツさんは笑顔を向けてくれる。ああ、今日もかわいいな、とか、早く沢山触れたいな、とか、口ではなんとでも言えるが笑顔を向ける邪な気持ちを抱いているオレはやはり最低なのかも知れない。
そうこうしている内に家の前にたどり着く。ポケットから鍵を取り出して、扉を開けてナツさんを招き入れた。
「着いたよ、ナツさん」
「おおー、お邪魔しまーす」
オレの先に入り、きょろきょろと物珍しそうに当たりを見渡す。他人の家に興味があるのか、好奇心が思い切りでている。たいした物は置いてないし、自分の中では生活感がないただ、起きて、寝て過ごす家なんだけれども。
ナツさんは荷物を置いて、ベッドに腰を掛ける。相変わらず忙しなくきょろきょろと顔を動かして見ている様子に、オレはつい苦笑がでてしまう。
後ろ手で扉を閉めて、ナツさんに近づく。ああ、これから二日間ずっと一緒にいていいんだ。改めてそう思うと、胸が一杯になる。ナツさん、ナツさん。
オレもナツさんの隣に腰掛ける。安物のベッドなのでスプリングが軋んで音を立てる。これからたっぷり時間を掛けて、ナツさんと。
ナツさんの太ももに手を置く。猫目のナツさんは驚いて大きい目を更に見開く。さすがのナツさんもオレの雰囲気を読み取ったのか、顔を俯けて耳を赤くした。
さすがにあからさますぎるかな、ともちらりと頭の中で思ったが、ナツさんの反応で一気に吹っ飛んだ。ナツさんを抱きたい。その一心だった。
「ナツさん」
「っ…」
「オレが、何もしないと思った?」
「そんなわけ、ねぇ、し」
だよな、と言って赤くなっている耳に口付ける。チュッと軽いリップ音がすると、ナツさんは擽ったそうに肩を竦める。そのまま耳を軽く食むと、ナツさんの耳が熱くなる。恥ずかしがっているらしい。
「ナツさんかわい」
「耳、しゃべ、んなっ…!」
息も絶え絶えに、拒否の言葉を投げてくるが全くオレには聞かない。むしろ興奮剤にしかならないんだよ。ナツさん分かってない。
そのまま耳を食んだり、耳の形を舌でなぞってみたり、舌の裏を舐めたりすると、ナツさんは自分の来ている服を両手でぎゅっと握りしめて、やりすごそうとする。その左手にオレの手を重ねると、ナツさんの左手がオレの手に絡んでくる。あ、ナツさんもしたいんだ。
「ナツさん、」
「っ…ん…だよ…」
「キス、してい?」
「きくな、馬鹿っ…!」
顔を上げたナツさんの目はちょっと潤んでいて、我慢できないようだった。キスして欲しかったんだ。自分から仕掛けてくればいいのに、かわいい。
そういうナツさんの意外にも奥手な所もかわいくて仕方が無い。オレは顔を寄せてナツさんの唇に唇を重ねた。
薄く開けられた咥内に舌をいれて、ナツさんの舌を吸うとビクリと身体が跳ねてオレの手を強く握る。角度を変えて何度も唇を合わせては、その度にナツさんの吐息が口から漏れる。息苦しそうにしているが、目がとろんと蕩けて気持ちはいいらしい。
そのままベッドに倒れ込んで、オレはナツさんの上に跨がった。何度も何度もキスを重ねる。ナツさんも握っていた手を解いてオレの首に手を回してキスを求める。片膝でぐいぐいと股を割り押し上げると、びくりと身体を跳ねさせて反応を返してくる。手を這わせて、ナツさんの上着を外す。はだけると、あまり焼けていない白い肌が覗く。整った腹筋に手を這わせて、胸へと上がっていく。乳首に触れるとピクンと身体を振るわせて、より舌を絡ませてくる。もっと、という意味に受け取ってオレはそのまま片手で優しくつまんでみる。
「っ…!」
ナツさんは口を離して、唇を噛む。喘ぎを漏らしたくないのか、必死に我慢している姿がとても愛らしかった。しかし、せっかくのかわいいナツさんの喘ぎが聞けなくなるのはとても残念なので、噛んでいる噛んでいる唇に触れるだけの口付けを落とす。
一緒に乳首を親指の腹で潰したり、人差し指と中指で挟んでつまみ上げる。ナツさんの色が薄くてちっちゃい乳首は小さく主張していて、もうコリコリになっている。
ナツさんが唇を噛むのを次第にやめると、小さく喘ぎ始める。普段のナツさんの声も少し高いけど、喘ぐとより高くなる。その声がまた、たまらなくかわいい。
「っ、ぁ、っ…!スティ、ング」
「下はどうなってるの、ナツさん」
返事なんか期待せず、ズボンを下着ごと下ろして既に立ち上がっているナツさんの自身に直に触れる。ナツさんの自身は既にカウパーまみれになっていて、亀頭がヌラヌラと光に反射して光っておりナツさんが気持ちよくなっていたことを示してた。
竿に手を添えてゆっくり上下させると、滑りが良くなってオレの手を促進させる。ナツさんは気持ちよさから逃げたいのか身を捩りながら、嬌声を漏らす。もっと、声出して良いのになかなか出してくれない。
「あっ、んぅ、…ふっ…!んっ!」
「ナツさん、気持ちい?」
ナツさんは首を思い切り横に振って、否定するけど、身体はもちろん素直でオレがナツさんのを弄る度に透明のカウパーが溢れ出てくる。
「あっ、あっ、やだっ…!いじ、んなぁっ…!すてぃんぐ、の、手、気持ちい、っすぐ、イくっ…っ!!」
ほら、やっぱり気持ちいいんだ。上体をナツさんに寄せて、そう思い切り耳元で囁く。ナツさんはかぶりを振るが、オレは手を上下するのをやめるはずもなく、ナツさんを追い詰めていく。時折玉を揉んだり、鈴口の周りをなぞったり。ナツさんは自分の弄られるの凄い好きだよね、と前に言ったら自分の手じゃないからおかしくなる、と言ってた。オレのも、ナツさんの手に触れられるとすぐ完勃ちになってしまうので、よく分かる。気持ちいいんだね、ナツさん。
「でる、でるっ、でるからっ…!、手、とめっ、」
イかせる気なんて毛頭無いオレは、ナツさんの要求をあっさり呑んだ。ナツさんはそのままオレがイかせてくれるもんだと思っていたのか、すんなり離された手を物足りなさそうな瞳で見ている。大丈夫、ナツさん。後で盛大に達してあげさせるから。ナツさん、焦らされるの大好きだもんね。
オレはチュッと、ナツさんの瞼に優しく口づけを落とす。そろそろオレも熱くなってきたので、まとっていた服を全部脱ぎ、ベッドの上から放り投げる。俺の息子は既に臨戦態勢になっており、下腹に着くほどガッチガチになってナツさんの中に入りたがっている。まあ、待て慌てるな。
ベッドのサイドボードの引き出しからローションを取り出して、適当な量を掌に出して、なじませる。ひんやりとしていたローションは人肌程度に温まり、準備万端。
ナツさんはイきたくてもイけず力を抜いたままトロンとした目をコチラに向けていた。そんなナツさんにオレは微笑みかけて、膝を立ててやる。
ナツさんの尻穴は寂しそうにひくひくと収縮を繰り返して、次の刺激を待ちわびていた。そのリクエストに応えてやるかのように、オレはローションを人差し指の腹で掬い、ナツさんの穴の周りをなぞるようにして塗りたくる。
テラテラとしていやらしく光るローションと、ヒクヒクと触る度に窄まる穴。
ゆっくりと周りを解すと、まずは指先だけを
挿入した。ローションのおかげですんなりと指が入っていく。量が足らないので掌を中指で拭って、ローションの量を増やした。
「あっ、!」
「ココだよな」
指の腹で前立腺を擦る。ナツさんは前立腺と奥が好きらしい。何度も擦ると、ナツさんの喘ぎが次第に大きくなっていく。
「やっ、やぁ、やっ、あっ、あぅっ…っ、ひっ、やぁっ、やぁあっ…!」
「や、じゃねぇだろ?こんなにヒクヒクさせて、オレの、すげぇ欲しがってんじゃん。ね、ナツさんオレの、欲しい?それとも先イく?」
指を二本、三本と順調に増やして中でばらばらに動かす。ナツさんは嫌がりながらも、中はヒクヒクと内壁を動かしてオレの指に食らいつく。
そろそろナツさんの自身が限界らしく、一度イかせようと手にかけようとした時、思い切り首を振った。
「ほしっ、すてぃんぐ、も、ほし、ぃっ…!いっぱ、い、グチャグチャに、してっ、我慢、してたっからぁっ…!」
「…我慢?」
「すてぃんぐ、に、あえなっ…て、一人でしても、物っ…足りなくてっ、すてぃんぐ、のこと、考えてしてた、けど、すてぃんぐ、が一番っ」
「ナツ、さん」
「も、欲しいからぁっ…!すてぃんぐの、チンコで、中っ、たくさ、んっ、突いて、ほしっ」
衝撃がオレに走る。この人、どんだけかわいくなれば気が済むんだろう。オレだってすっげー我慢していたのにこの仕打ち。こんなこと言われて、ココで突っ込まない馬鹿がいたら教えて欲しい。オレはたまらず、ナツさんの足首をつかんでそのままオレの肩にかけて、オレの自身を穴に当てる。体重をかけ、オレのをゆっくり飲み込ませる。ナツさんの穴は抵抗しないどころか、オレを奥まで誘い込んでくる。久々の感触に、オレの意識がそのまま持って行かれそうになるが、かろうじてのところで踏ん張る。
「中やべ、すぐでそ、」
本心が口を突いて出てくるが、そんなことを気にしている余裕などなかった。
ナツさんの要望通りに奥を容赦なく攻めると、顔を真っ赤にしたナツさんがびくびくと身体を跳ねさせて、声を上げる。ナツさんは理性のタガが外れたのか声が大きくなっている。シーツをぎゅっとつかんで、目を閉じて、忙しなく息継ぎをしてる。
が、いつもと何故か様子がおかしい。やけに中が締まる。ナツさんもその感覚に追いついていけないのか、ただ分からない感覚にぎゅっと目を瞑って追いやっているようだった。
「あああっ!!やだ、イきたくなっ、イく、やだっ、イく、イくっ、イくからぁっ!あっ、あっ、あっ!!っ!!!」
「っ、!!」
びくびくとナツさんの身体が激しく痙攣した。同時に中を思い切り締め付けられ、自分は達してしまう。実にあっけない。ナツさんも出したかな、と見ると、ナツさんの精液はでていなかった。あれ、もしかしなくてもこれって空イき?一度達して怠いのは確かなのに、オレのがナツさんの空イキでまたびんびんに反応してしまう。ナツさん反則。
オレは身体が追いついていないのもそこそこに、がんがんと突き上げる。まだ半勃ちだがナツさんの内壁が絡みついてきてすぐに元気になった。若いってさいこー。
奥を突かれて、さらに空イきしたナツさんは身体が追いついてこないのか、それとも快感が強すぎるのか、息を吸う度に喘ぎが漏れる。それに伴ってオレの腰もがんがんに突き上げる。
「ひっ、はっ、はぁ、あっ、あっ、あっ、やっ、まだ、イって、やっ、っ!!すてぃ、!!突くの、止めっ、!!」
手を上げて、オレの腕にしがみつく。ナツさんかわいい。目に涙の膜が張っていて、今にでも泣き出しそう泣き出しそうなぐらい顔を真っ赤にさせて嫌がっている。のは、あくまでも口だけで身体はオレをほしがっている。いくらでもあげるね。
「ナツさん、ナツさん、空イキすげぇかわいかった、から、今度は一緒に、な?」
「あっ、っあ、んっ!や、っ、あっ、やだっ、で、っ、すてぃん、っあうっ、!!」
ナツさんにチュッチュ、と優しく唇にキスをして一気に畳み掛ける。奥ばかりではなく、前立腺を擦ったり、奥を擦ったりと緩急をつけてナツさんの奥を責め上げる。
ナツさんもそろそろ出るらしく、きゅっきゅと、穴を締め付けてくる。
「っやぁ、っ、でる、っる、っあぅ、あっ、やっあああっ!!!イくっ、イくっ、っ!!」
「っ…」
ぐりり、と最奥を突き上げるとナツさんはあっけないほど簡単に精液を出した。
そしてオレも奥に叩きつける。さっきも一度出したばかりなのに、結構な量が出たのは恐らくナツさんだから。
オレもナツさんも忙しなくハァハァと肩で呼吸をして、オレはそのままナツさんの上に倒れ込んだ。まだナツさんの中はびくびくしていて敏感になっているらしく自身を中から引き抜こうと軽く腰を揺すると、小さく喘いだ。
「ふぁ、あっ、っ、」
「ッナツさ、っあー、やべぇ…すげーでた…」
「はぁ、ゴム、しろよばか…めんどくせぇんだぞこれ…」
どろっと今頃出てきたオレの精液をナツさんは穴から少し掻き出して文句を言う。
ナツさんの言うことは最もだったが、ナツさんがかわいすぎるのがいけない。
「じゃあ風呂の中でオレが出してあげる」
「…その前に飯食べてぇ」
「あ、」
オレはすっかり忘れていた。これを言わねばいけない事をナツさんのかわいさにすっかり流されていた。
「なんだよ」
「あけおめ、ナツさん」
「よろしくな、スティング」
ニッと笑ったナツさんの頬にキスを落とす。今年はナツさんと一緒に、いい年になりますように。
僕の世界はあなたを中心に回っている