「うっわ、え、ナツさん、泣いてる?」
「え、あ、ん?」
「どうしたの、悲しいことでもあった?」
「え、っあー、これ、そういうんじゃ」
「ナツさん、大丈夫。オレがいるから」
「んん?だから、そういうんじゃねーってばっ!」
「強がってんの?」
「ちげえって」
「じゃあ、おとなしく抱きしめさせてよ」
「っ!」
「オレが、ずっと傍にいるから」
「話をっ、聞けってっ」
「ん?」
「タマネギ」
「は?」
「タマネギ切ってたんだよ!カレーだから」
「…あー…」
「お前、恥ずかしいのな」
「ナツさんやめて」
「…でも」
「?」
「…嬉しかっ」
「ナツさんっ…!!!」



涙さえも、僕のもの
(スティナツ)



* * * * *



「っ…!はぁ、はっ、…」
「ナツ?」
「はっ…っあ、らくさ、」
「どうした」
「っ…っイグニールがっ、消えっ」
「…夢でか」
「…っ」
「こわかっ…」
「…オレが、ついてる」
「っ!」
「隣にいてやるから」
「…んっ」
「泣きたいだけ、泣いてろ」
「…っ、…」



涙はオレだけに見せて
(ラクナツ)