「ナツ」
「ん?」
「もし、お前の親父を見つけらんなかったらどうすんだ」
「もし、は、ねぇ!!ぜってぇ、見つける」
「…もしも、だ」
「ねぇよ!もしも、なんて、ねぇっ!ぜってぇ、ぜってぇ、見つけんだからな!」
「…ナツ」
「っ…」
「泣いてんのか」
「泣いてねぇっ」
「じゃあなんだ、目から出てんのは」
「これはっ、汗だっ…」
「苦しい言い訳だな」
「うっせ!っ、ラクサスがそんなこと、言うからだろ!!」
「…、オレは」
「ラクサスはっ、見つかんなければ、っいい、って思って、んのか」
「思ってねぇ、ただ」
「ただ?」
「…お前の、悲しむ顔は見たくねぇ」
「っ」
「見つからなくて、一生探し続けるぐらいなら、いっそ」
「…?」
「…、なんでもねぇ」
「なんだよ、それ。途中で、やめんなよ」
「…言ったところで叶わないから」
「叶わ、な?」
「さっさと親父を探してろ、クソガキ」
「っ!言われなくても見つけだしてやる!二度と変なこと言うな」
「どうだか。お前の知ったことじゃねぇよ」
(囲ってやるなんて、どうかしてる)
永遠の愛は、君だけに