メモ


短文3件]

なんかのはずみで原作をみて、passionで書いたりするんですよね
自分は勿論そういうタイプなのでよくわかるんですが何がどうおこって、再熱するか分かんないもんだな
.5もなんであのタイミングに見た…?みたいなところがあるし、違うジャンルはたまたま配信されてたものを見たらがっつりハマったっていうのもあるので分からんよ…?

そんな訳で短文~~~スティングのキャラクエ2ネタバレあります。 #短文

「と、言うわけでナツさんがルーシィさんのこと教えてくれたおかげで出来たわけ。ありがとうね、ナツさん」
面白いか面白くないか、と今聞かれたらこう答えるだろう。なんにも面白くない、と。
適合しなかったとはいえ、他にクエストに行っていたとはいえ、随分と面白くない話を聞かされている、とナツは思った。
スティングの話をまとめると、遺跡の調査をお願いされたスティングは星霊魔導士が使用する鍵が関係していることもあり、ユキノと共に調査を行う予定だったが、調査に関してのレポートをまとめなければならず、どうしたものがと悩んだ末に、以前自分がスティングに「ルーシィは小説を趣味で書いている」と何かの折に話したことを思い出したらしく、妖精の尻尾を訪ねてきた。
自分はその場におらず、ルーシィに依頼内容と小の話をしたらしく二つ返事で3人で行くことになり、道中、ユキノが魔物に襲われ鍵を盗られたが、魔物が逃げ込んだ先が調査依頼のあった遺跡で魔物を倒し、鍵も無事に取り戻せたらしい。
鍵は魔力が既になくなっており、ただの飾りと化していたがユキノが大切に持って帰ったそうな。
「ふーん。良かったな」
話を聞かなければよかった、と内心で後悔さえする。
自分が居ないところでクエストが進むのは分かるし、ルーシィにもスティングにも付き合いがある。ルーシィがその気がない、スティングにももちろんその気が無いとは言え、やはり面白くないものは面白くなかった。
楽しそうに話をするスティングに少しだが苛立ちが募った。
ルーシィは相棒だ。友人以上、恋人未満。家に無断で上がり込んで居座っても怒られはするが、出ていけとは言われないそういう仲だ。
だが、スティングは異なる。他のギルドで長をしてるとはいえ、曲がりなりにも恋人という確かな冠がついており、疎い自分でも大切に思っている。
ルーシィとスティング、間違ってもそういう事は起こらないはずだと思っているが、万が一、億が一がある。そうやって起こりもしないことにもやもやして、あらぬ疑いを家族にかけてしまいそうになる自分にも苛立つ。
返事をつっけんどんに返し、ギルドの机に伏せた。
「ナツさん、冷たくない?」
「冷たくねぇだろ。グレイじゃあるまいし」
「グレイさんとはまた違った冷たさというか」
「何が言いたいんだよ」
「えっと」
スティングは顔を覗きこんではこなかった。少し困った声色が隣の席から降ってくる。
「ルーシィさんと行って欲しくなかった?」
「っ!」
瞬間的に顔を上げそうになるが、ぐっとこらえてそのまま伏せる。当たらずといえども遠からず、だ。ルーシィと行って欲しくないわけではない。スティングが、ルーシィと行って欲しくないのだ。
はた、と気が付きまばたきを一度する。
この感情に覚えがある。今までは見てみぬふりが出来た。でも今は違う。
「でもなーあのクエスト、ルーシィさんじゃないと難しかったし、ルーシィさんが小説書いてること、ナツさんが教えてくれなかったら出来なかったんだけど」
スティングは後頭部をかきながら、自分の態度に困っています、という声色で、こちらに話しかけてくる。
どうやらスティングはまだナツのそれに気が付いていないようで、案外鈍いところもあるのだ、と意外な一面を知る運びになってしまった。
もしかしたら自分がそういった醜い感情を持たないと思われているのだろうか。もちろん違うところもたくさんあるが、根本は同じだ。特に相手が恋人ならなおのことではないだろうか。そう考えると少し腹が立つ。
「ナツさん、顔上げてよ」
どう答えてやろうか。ナツは顔は上げずに不機嫌を表す。
この少しばかり鈍い恋人に、ひどい言葉を投げつけるのは簡単だが、それでは面白くない。
「機嫌が悪いのは分かったから、なんでか教えてくんね?」
「……やだ」
「言われねぇと分かんないって」
どんなに五感が鋭いと言われている滅竜魔導士だって、感情までは読み取ることは出来ない。それぐらいナツだってわかる。だからルーシィの部屋に行くことについて怒られたりするのはそういう事であることは知っている。
とは言え、自分と出会う前に多少は遊んでいたらしい恋人は感情にも鋭いからこそモテていたのではないのだろうか。ちょっとした誤算だったのかもしれない。
はあ、とついに観念しナツは大袈裟なため息をつきながら顔をノロノロと上げる。
困っていると思っていた予想は大きく外れ、人の悪そうなニヤニヤとした笑みを浮かべていた。
「……スティング」
「ごめん。ナツさんが不貞腐れてんのが可愛くて意地悪してた」
ナツは自分が思っていたより低い声が出てしまったことに気が付く。眉を思い切り寄せて、下唇を突き出したところで何かが変わるわけではなかった。
「分かってたのかよ。性格悪ぃ」
「だって妬いてくれてんだろ? 可愛くて仕方なかったんだって。ルーシィさんと一緒に行った時からこうなるだろうな、っていうのはなんとなくね。それから報告は義務だし」
最初からこうなるであろうと予想をされていたようで、本当に面白くない。スティングの手のひらで踊らされるように、結局は見透かされていた。
「うー……」
ナツは唸り声をあげるしかなく返す言葉が見つからない。一枚上手なのはスティング。
半ば悔しさを顔に出しながらスティングと視線を合わせると、嬉しさを滲ませている虹彩が目に飛び込んで、文句を出そうにも出せなくなってしまった。
こういうところが敵わない。好きで好きで、たまらない。それを素直に出せるのが羨ましくもあり、ナツがスティングの好きなところの一つだった。
ついに観念し、ナツは視線を外しながら小声で強気を装った。
「……次から連れてけよな」
「内容によりけりだけど、次はサシで行こうぜ。デートも兼ねてさ」
「メシ、奢れよ」
「ん。三食ね。お手柔らかに」
「どーだか」
嫉妬などやはりするものではないと、結論付けた。スティングを好きなことには変わりはない。だから、ないものをねだっても仕方がないので、その分だけ彼と思い出を作ればいい。
思っている以上に彼が好きなんだと、まざまざと分からされたナツは、眉間の皺が取れないままテーブルに置かれていた水をぐいっと飲み干した。畳む

短文~~~~~!!! #短文
一週間前にお世話になっている方に捧げたものです。

「あーっちぃ」
確かに暑い。近ごろフィオーレはしばらく暑い日が続いている。
夜は辛うじて眠れるものの、昼の陽光は皮膚がジリジリと焼けるほど暑い。
こうも暑いと2人での逢瀬、もといデートの気分も余り盛り上がらず、うだうだと日陰を探し求めて歩くだけなので、今は剣咬のギルドの一角に腰を掛け、ナツと飲み物を口にしながら今日の予定を組み立てていた。
今日、といってもそんなに長くは一緒にはいられないので数時間だけなのだが、剣咬にいるとどうもデートというていが感じられず、過ぎていく時間がもったいなく思ってはいる。
以前ナツに、熱いのはいいのに暑いのはだめなのか、と問うと、ナツは湿気があるかないかで違う、と答えたことを思い出す。確かに湿気があるとベタつくあの感覚が恐らく苦手なんだろう。そうスティングは仮定していた。
「どーする、ナツさん」
「どーするったってなぁ……」
渡した飲み物を口にしながら、ナツは唇を尖らせて考えてくれてはいる。
暑いから外に出たくない、という可愛い恋人のお願いならいくらでも聞けるんだけど、と口を開きかけたその時、ふと一緒に訪れたい場所が頭に浮かんだ。
「あ」
「んだよ」
「アイス、食べに行かない?」

+ + + + + +

何かを食べに行く時はおおかたテンションが上がるナツもさすがにスイーツ、それも相性が余り良く無さそうな食べ物だったのか、一呼吸置いてから返事があった。おう、と。
それでもナツは返事はしてくれたし、嫌とは言っていないので、二人で連れ立って剣咬の建物を出た。陽が焼けるように暑い。容赦なく自分たちを照らす太陽が腹立たしい。
目当ての店は剣咬から徒歩で10分の所だ。表通りから一本入った小さな店だが、一週間ほど前にミネルバとユキノが行った店で2人できゃあきゃあと盛り上がりながら食べてきたことを自分と相棒のレクターに教えてくれた。
その時は軽く相づちしか打たなかったが、今は感謝しかない。
ふと隣をみると、恋人の髪先が気だるそうに上下するのが目に入る。表情は明るくなさそうだ。
「ナツさん、あと少しだから」
「おー……」
「暑いね」
「言うな。余計暑い」
応えを返すのもうんざりしているらしく、スティングは苦笑を漏らす。
大通りから裏路地を入ると建物の影になり、ようやく日差しから解放された。見えてきた店は、繁盛しているように見えず、この暑さにも関わらず人が並んでいない。ひっそりと営業しているようだ。
「着いたよ」
「オレさ、ここで待ってていいか? あちい」
「分かった。味は」
「任せる」
首を縦に振り、店の軒下に入るとナツを横目に、スティングは店主に注文をした。自分はバニラ、ナツにはどうしようか。
「バニラとー、あと他におすすめある?」
「こちらのラズベリーヨーグルトはさっぱりしてて今日のような陽気にはぴったりかと」
「じゃあ、それも1つ」
注文が終わり会計を済ませて、商品を受け取る。両手には冷気が降りて、手の甲が少しひんやりとした。
軒下でしゃがんでいるナツにコーンを手渡す。やはり余り乗り気ではなさそうで、自分が食べ始めるのをどうやら待っているみたいだった。
スティングは先端を舌でペロリと舐める。バニラの甘い味が口腔に広がり、また一口、また一口と食べていく。
白いものは好物なのでバニラが好き、というよりは白いアイスだから好きという一風変わった好みだが、暑さも相まってよりおいしく感じた。
食べながらしゃがんでいるナツをみると、口に含んでいる。どうやら不味くはないみたいで、ひとまず胸をなで下ろした。
「ナツさん」
「ん」
「おいし?」
スティングが尋ねるとナツはピタリと食べるのをやめ、やや間を置いて口を開いた。
「オレ、冷たいものってそんなに好きじゃなくて」
だろうな、とスティングはたどり着いたコーンを咀嚼しながら思う。
何度も一緒に食事をとっているが、食事は好きらしい彼が冷たいものを食べているのはあまり見たことがない。
「でも、…………な」
「えっ、何?」
「だ、っから、おっ、お前と、一緒に、食べると……、っうまいんだな、……って」
しゃがんでいるのでもちろん表情は見えない。が自前の目の良さで髪に隠れているのにも関わらず耳が真っ赤になっていることに気が付いてしまった。
ナツを思わず凝視したが、やっぱりこちらを向くはずがなく、アイスを頬張るだけだった。
「ナツさん、ズルい。そんな可愛いこと言うなんて」
「かわいくねェよ。あ、代金」
ナツも食べ終わったようで、立ち上がる。日差しから暫く避けられたようで少し活気を取り戻した、そんな顔色に戻った。
「いらね。その言葉聞けただけで充分過ぎるぐらい」
「ん。分かった。次マグノリアにきたら奢らせろよな」
「りょーかい」
満面の笑みで返事をすると、納得したようだ。いくら日陰とは言え、気温は高いのでそろそろ会館に戻って今日はのんびりと会館デートも悪くないか。
スティングはひとつ伸びをして、建物との間の青空を見上げた。畳む

ひさびさに書いた!!! #短文
嫉妬心が強いスティングと、独占欲の強いナツさん

隣にいる彼は、とても良くモテる。
ギルドマスターの彼は街の人々に声をかけられ、男女ともに好かれていた。
特に熱心な彼のファンであろう女性たちに話しかけられているのをよく見ている。
よく見ている、というのは自分が隣にいるのにも関わらずに話すからだ。それを嫌とは言わない。恋人とは公言されていないし、おそらく彼はする気もないだろう。
嫉妬心がないわけではないし、こういう時に独占欲をほんの少しでも出せばきっと可愛げがあるのかもしれない。が、出す気には到底なれなかった。
いくら恋人とはいえ、日常茶飯事に起こるのでいちいち腹を立てていたらこちらの身が持たない。
今日もまた、声をかけてくる女性たちを彼はもてなす。
剣咬のファンです。スティングさんですよね。応援してます。いつもありがとう。これ、受け取って下さい。
市販の菓子折りだろうか。彼女たちから受け取り、手を振り見送っている。
一連の応対を少し後ろで見つめ続けていたが、彼女らが去ると彼の横にすぐ並び直した。どんな顔をしているか、と少しだけ表情を盗み見たが普段と変わらないようで、視線は悟られないようにすぐに戻した。
「本当、飽きねぇのな」
「飽きる?」
「いつも同じ対応じゃねぇか」
言われる言葉は大体いつも似たようなものだった。
ファンです、好きです、かっこいいです。それに対して彼はありがとう、と必ず礼を添える。
同じ対応をしていれば気を持たせることは恐らくないだろう。
「まあ、型にはハマってるとは思うけど。どうしたの? ナツさん」
つまらない、といえばいいのに言えないのは同じ男だからか。彼、彼女らの相手をする度に自分から離れてしまう。分かっている。嫉妬してもキリがない。それでも2人の時は自分だけを見て欲しいのも確かではあった。
「別に」
「そ?」
グッと喉の奥に飲み込んで、素っ気ない言葉を返す。彼は特に気にする様子もなく、そのまま歩く。
こういう時、彼のその気にしない態度が少し腹立たしかった。もう少し彼にも独占欲があればいいのに、と。
そうすれば、大切な人との時間を大切にしたいから、と言って断るのではないか。勝手な憶測だと自分でも思ったが、これぐらいしていないと割に合わず、汚らしい感情で心がいっぱいになるのは避けたかった。
「ナツさん」
「なに」
急に名前を呼ばれて、顎をわずかに上げる。彼が、目を細めながら少しだけ口角をあげていた。
「ナツさんは知らないと思うんだけどさ」
口を開くのと同時に膝を少しだけかがめて、視線を合わせる。真剣な話をする時の癖。彼の本来の性格もあるのだろう。あの彼が大事にしているエクシードには日頃から膝をついて話をしている。自分に対しても、目線を合わせてくれるのは、子供扱いされているようでほんの少し照れくさいが、彼の優しさが滲み出ていた。
それから顔をぐっと近づけ、耳朶に口唇を寄せひっそりと囁く。
「?」
「相手してた子の中に、ナツさんのファンもいるんだよ」
「そーなのか?」
「うん。だから、丁重にお断りしてるんだよね」
「お断り?」
「だってナツさんは恋人でしょ? オレは慣れてるから良いけど、ナツさんに好きですなんて言われたら、嫉妬でおかしくなりそう。だからナツさんはオレだけを見てて」
嫉妬はするのか。新しい一面を今更ながら知った。
寄せられていた顔はスッと戻り、視線だけ落とされる。
「いい?」
念を押すようにそれだけ言うと、自分の手のひらにスルリと手を絡められてそのままあれよあれよと言ううちに手の甲に軽く唇を落とされて、離れていく。
その動きを見ていたさっきとは違う彼女らが悲鳴を上げはじめて、そこで初めて我に返った。
「おま、ここっ、どこだとっ……!!」
持ち上げられていた慌てて手を引っ込める。人通りがたくさんの場所で、口をパクパクさせながら羞恥と戦うはめになるとは。
その場を早足で立ち去りたかったが、満足げに笑う彼にそれ以上言い返せず、満更でもない思いをさせられてしまった自分自身をここで殴り飛ばしてやりたかった。
己の魔法を使った時よりも、手の甲が熱いのは気のせいだろうか。畳む

■メモなど:

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